rocket project

     推進剤が気体と固体、液体と固体など、異なる相の”ハイブリッド”であるロケットエンジンシステムをハイブリッドエンジンと言います。これを推進力に用いたロケットの総称がハイブリッドロケットです。当団体ではこのハイブリッドロケットを主に打ち上げています。ハイブリッドロケットは液体燃料ロケットと比較して配管が短く済むなど機械的に構造が単純です。酸化剤の噴射量で出力の調整できる利点があり、爆発の危険性が低く、毒性も少ないため安全性にも優れています。一方、燃焼が進行した際の推力低下や燃焼速度の遅さ等の課題も抱えています。 F.T.E.では酸化剤(N2O)と固体燃料(ABSなど)を用いたエンジンシステムを採用しており、その運用には地上支援機材(GSE)が必要です。機体の外装にはGFRP等の複合材料を採用しています。打ち上げた機体を安全に回収するために、パラシュート等の減速装置とその放出を担う解放機構が搭載されています。飛翔中のデータ取得や解放機構の動作は電子制御で行っています。

-フェアリング開放機構を搭載した機体

2023年能代宇宙イベントにて、打ち上げ実験を実施した機体。過去団体で3度、挑戦してきた機構であるフェアリング機構に再挑戦した機体である。フェアリング開放機構の実証に成功し、パラシュートの開傘・フェアリング内部からのカメラ映像の取得にも成功した。フルサクセスを達成した機体である。機体全長1483mm,機体重量5072g,推定最高高度418m。

12EC-ジンバルカメラを搭載した空撮機体

12期代が2022年伊豆大島共同打ち上げ実験に向けて製作した機体。360度の映像を記録する高画質ジンバルカメラを搭載。映像の記録に成功し、パラシュートによる減速にも成功。団体の横扉式解放機構技術の確立をすることができた。機体全長1512mm,機体重量4989g,推定最高高度450m。

-団体初となる「自作エンジン」を搭載した機体

FTEが6年間かけて開発してきた自作エンジンの実証を行うことに成功。パラシュートによる減速及び飛翔データの回収にも成功した。機体全長1715mm,機体重量6516g,推定最高高度333m。

蜻蛉-360度カメラと複数の小型カメラを搭載した空撮大型機体

FTE史上最大の機体。映像配信を目的とした下向きのカメラと360度の映像を記録するジンバルカメラを搭載。機体全長2027mm,機体重量7970g。

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